こんにちは!
アダコテックでAIエンジニアをしております酒井です。この記事では、2023年4月に新卒で入社してからの1年間+αを振り返ります。
はじめに
新卒でAIスタートアップ企業に就職して働くことに、イメージが沸かないという方、いらっしゃるのではないでしょうか。そうした方々に向けて、この記事では僕の新卒からこれまでを忘備録として発信したいと思います。
この1年と数か月の間、僕はアダコテックでのプロダクト開発に携わり、多くの失敗と学びがありました。それでは、ご覧ください!
入社前(2023年3月以前)
アダコテックに入社以前は、大学院の博士後期課程で研究活動をしながら、長期インターン生として1年半程度にわたりアダコテックに参加しておりました。
長期インターン中は社内のPoCに携わり、そうしている内にアダコテックの技術とカルチャーに興味を抱き始めていました。
最終的にCEOからオファーを頂きまして、新卒エンジニアとして入社を決断しました。
入社直後で右往左往(2023年4月~6月)
入社直後、プロダクト開発ではなく、アダコテックのプロダクトであるAdaInspector Cloud(以下AdIC)で作成したモデルと、深層学習で作成したモデルのベンチマーク検証に携わることになりました。
初めの内は、各ステークホルダーから求められていることを正確に把握できず、多くの失敗を重ねていました。各ステークホルダーの要望から求められる成果を生み出すことの難しさを実感しました。
ざっくりとした要望を具体的にし、そこから要件の候補を整理することの大切さを学んだ3ヶ月でした。
はじめての新卒研修(2023年7月)
ベンチマーク検証が一段落し、開発チームメンバーとしてプロダクト開発に参加することになりました。
しかし、ウェブサービスの仕組みについて全く無知だったため、教養を身につけるために新卒研修を受けることになりました。Reactの公式サイトやUdemyの講座を利用して、1ヵ月ほど現代のフロントエンド開発やAWSの使い方について勉強しました。
Udemyの講座については、具体的には以下を受講しました。非常に分かりやすい講座で、講座の製作者様には感謝するばかりです。
特にAWSの研修については、当時のテックリードからご許可を頂き、社内PoC環境で実際にクラウドサービスの構築練習をしていました。
これらの研修のおかげで、開発を進めるために必要な事前知識を得ることができました。
はじめてのフロントエンド開発(2023年8月~11月)
この時期からいよいよ僕もプロダクト開発に参加し、毎週のスプリンゴールを達成してプロダクトに成果物を出す時が来ました。
あるプロダクトの開発チームに参加し、主にフロントエンドのバグ修正やリファクタリングのタスクを担当しました。しかし、実際の実装作業に慣れるのにかなりの時間がかかり、最初の2週間はインクリメントを出すことができませんでした。
また、この直後に参加した開発部合宿でもほぼ何もできず、無能感に打ちひしがれていました。それでもチームメンバーの温かいサポートのおかげで成長することができ、最終的には一定のインクリメントができるようになりました。
今振り返ると、とても過酷な時期でしたが、貴重な経験でした。
はじめての新機能開発(2023年12月~今年3月)
インクリメントを継続的にできるようになったところで、AdICの開発チームに参加し、新機能のフロントエンド開発を担当しました。
この開発では、新しいAPIやデータベース、新しいUI画面を同時に作成する必要がありました。APIやデータベースの理解が浅かったため、考慮することの多さに圧倒されましたが、先輩エンジニアのサポートを受けながら成長し、プロダクトの新機能開発の全体像を体感することができました。
また、この時期にフロントエンド開発の実力も向上し、毎週のインクリメントも増えていきました。
はじめての開発プロジェクト担当(2024年4月~5月)
フロントエンド開発やウェブデザインの理解が深まったところで、さらに成長する機会が訪れました。
AdICに大きめの新機能を追加する開発プロジェクトの担当となり、現状の課題感や要望の整理、解決に必要な要件の整理、対応の優先順位とリリーススケジュールについてPOらステークホルダーとの相談、デザイン依頼、仕様設計、そして実装まで、開発プロジェクト全体にわたる仕事を先輩のサポートとレビューを受けながらこなすことができました。
この経験を通じて、開発プロジェクトの運び方や重要なポイントを理解することができました。特に、初期スコープを可能な限り絞ること、機能やデザインについて自分の提案を出してみること、設計だけのPRレビューを早くもらうこと、といったことを理解できました。
はじめてのWeb API開発(2024年6月~現在)
この頃には新機能のリリースが無事に完了し、フロントエンド開発にも慣れてきました。チーム全体のスキルセット拡大を目指したクロスファンクショナルトレーニングの一環として、バックエンドの開発にも携わることになりました。
最初は何も分からない状態でしたが、先輩エンジニアとのモブプロを通じてバックエンド開発のノウハウ(環境構築からデバッグの流れ等)を効率的に吸収でき、開発オンボーディングをスムーズに進めることができました。
モブプロについては下記記事を参考いただけると幸いです。
現在はバックエンド開発を始めています!
おわりに
こうして振り返ると、入社してからはじめてのことばかりで、ビックリしました!どうりで1年の体感が非常に長かったわけですね。
新卒入社してから山あり谷ありで失敗も落ち込みも多くありましたが、一方で多くの学びと発見がありました。なにより、プロダクト開発の楽しさを知ることができました。
今後も、アダコテックのプロダクト開発部の情報発信をしていきたいと思います。
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